ブラジルの将来は暗い?

新政権になって以来初めて不支持率が支持率を越えた。5月24日の調査発表では支持率34%、不支持率36%だった。  4月の調査では、支持率が35%、不支持率が27%で、フェルナンド・コーロル以来の歴代大統領の中で、もっとも低い支持率と言われていた。

 選挙当初は、軍出身ということもあり正直さと真面目さが注目され、今までの汚職まみれの大統領にうんざりしていた国民の多くは、こぞって彼に投票した。しかし、彼が良いからではなく、他に投票する人がいなかったという人が多かった。ちょうど、東京都知事選に似ている。

 彼は、もともと何の注目もされずに、大統領決戦投票に上り詰め、大統領になったといっても過言ではないような人間で、彼が大統領になったとき、彼はいったい何者か? と世界中が驚いた。右翼で過激な差別発言が多いことで、リオの議会では知られていたが、中央ではさして知られた存在ではなかった。

 58個の公約を掲げ、年金改革、銃所持の簡易化などに現在とりくんでいるが、年金改革は反対者が多く、上手くいってないのが現実である。治安をよくするために銃所持の簡易化は、半数以上の人が銃を家に置きたくない、というデーターがあるし、銃の購入には様々な許可が必要なことから、実際、購入に至る人は少ないようだし・・・。

 インディオ保護区の開発は、インディオを中心に環境保護活動家の抵抗にあい難しい状況だ。世界的に見てもアマゾンの開発には無理がある。きちんとした考えにのっとって言っているとは、とても思えない。また教育相の大学への大幅予算カットなど、本当にブラジルの将来を考えた政治をしたいのか、と首をひねりたくなる。

 最近の発言も一国の大統領がいう言葉とはとても思えない。

 自らが進める年金改革について、「もし「日本の改革」に終わってしまうなら経済相は辞任しなければならないだろう」と述べたらしいのだ。日本を「小さい」という意味で用いたらしい。ボルソナーロは身長が約183cmあり、一般に日本人よりは大きいかもしれないが、たとえにしても、人間的レベルの高い、分別のある人間ならこのような言い方はしないだろう。現地では「日本に失礼だ」と批判の声も上がっているらしい。

 嘘か? 本当か? わからないが、空港で写真を一緒に撮らせてと頼んできた日系人に対して、「日本人の性器は小さいのだってね~」と言って中指と人差し指の間から親指を見せる、下品な行動をしたというよう話もある。

 後記は?であるが、前記の話は日本の大手の新聞社の記事としてネットでみたし、大勢の人の前でいった言葉であるからおそらく間違いはないだろう。この記事を見た日本人は決して良い気分にはならないだろう。せっかく、今まで日本とブラジルの関係は良好に進んでいるのにぶち壊すような発言である。

 こうした迂闊な程度の低い発言は、いち政治家ならよかったかもしれないが一国の大統領が発言する言葉ではない。こうした発言が続けば、この大統領の余命も長くない。

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