サン・ルイス

 

São Luís

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レンソイス・マラニェンセ砂丘

 

 

 マラニョン州の州都サン・ルイスは、400年前にフランス人に造られたブラジルで唯一フランスの植民地である。その後、サン・ルイスをめぐってフランスはオランダと争い、1615年にポルトガル人に追い出されることになる。このような複雑な歴史経て、先住民のインディオとフランス人、オランダ人、奴隷として連れてこられたアフリカ人そしてポルトガル人などの血がまじり合い、それと同時に文化や風習が融合した。特に、建築物や料理、音楽などは独特の発展を遂げた。

 近年、レンソイス・マラニェンセ砂丘に脚光があたり、サン・ルイスは、その入り口の町としてしかみられていないが、セントロの歴史地区は1997年にユネスコの歴史遺産に登録された古い街並みの残る趣のある町である。砂糖と綿花の輸出港として繁栄したこの町は、裕福なポルトガル人が金にあかして豪奢な邸宅をたて、古い建物は美しいタイルで装飾されている。その雰囲気は、改修される前の、サルバドールのペロリーニョに似た趣がある。

 レゲエの影響が強いことから、サン・ルイスは「レゲエの島」とも呼ばれる。週末にはディスコやバーで、生演奏が行われ、レゲエのリズムに乗って踊る人々の姿が見られる。6月末には、国内外でも有名なブンバ・メウ・ボイやタンボル・デ・クリオラが行われ、町は祭り一色になり多くの観光客が訪れる。

 町の周辺にはユネスコの自然文化遺産にも指定されている、神秘の砂丘レンソイス・マラニェンセや、旧都アルカントラなどさまざまな見所がある。赤道直下に位置し、雨の時期は1月~7月、1年中暑い町である。ちょっと変わったブラジルを見たいという人にはぴったりの町である。

 

歴史の町、サン・ルイス Cidade histria

(7+7+7 計21枚)

 

レンソイス・マラニェンセス Lençóis Maranhenses

サン・ルイスから約260kmにあるレンソイス・マラニェンセス国立公園には155000haにも及ぶ広大な砂丘が広がる。その広さは、香川県より少し小さいくらいの面積である。毎年、雨季(1月~6月)に降った雨と、砂丘の地下を流れていると言われている川により、砂丘に数百個の池ができる。空から見ると、真っ白な砂丘の中で池の水はエメラルド色に輝き、見る者の心を奪うほど神秘的な光景である。砂丘の砂の成分の石英が太陽光に反射して白く見えるらしい。最近は天候不順で、池の水があまりたまらなくなったという。この神秘的な自然を守るため、1981年にレンソイス・マラニェンセス国立公園が作られた。

 この公園へのアクセスの中継地としてバレリーニャという小さな町がある。ここから、砂丘ツアーや川下りツアーなどさまざまなツアーが出ている。この公園への観光が本格的に始まったのは97年からで、宿泊施設などまだまだ観光地の整備は完全とはいえない。それだけに不便な部分もあるが、より自然な砂丘を体験できるともいえる。

(7+4 計11枚)

 

アウカンタラ Alcântara

 アウカンタラは、サン・ルイスから船で約1時間にある歴史の町である。農場、サトウキビ、奴隷の商売が盛んだった17世紀の中ごろに造られたこの町は、マラニョン農業貴族政府の本部や、大富豪の大宮殿があり、砂糖と綿の輸出ビジネスにおいて州都サン・ルイスと争っていた。サン・ルイスが発達するにつれ、アウカンタラは衰退し、教会、宮殿、建物は次第に崩壊していった。

 現在も残る古い建物には、鉄のバルコニー、見晴台、石灰と石の壁、ポルトガルから来た切石の窓、彩色タイルで出来ている入り口などが当時のまま残されている。1948年、国有財産から都市建造物として指定された。 

 周囲の自然はほとんど開発がされておらず、川、海岸、砂漠、マングローブや島 などそのままの状態で残っている。先史時代(恐竜)の化石が発見されたカジュアル島はエコロジー保護区に指定されている。北半球の寒さを避けて、大西洋を渡る鳥達の休憩の場にもなっており、赤いサギ、グアラーが産卵地にもなっている。

1日もあればすべてを見学できる小さな町田舎町であるが、ゆっくりした時間の流れはなんとも長閑で別世界にいるような感じさえある

 

 

プレギッサス川下り Rio Preguiças

プレギッサス川を下るツアー。途中、砂丘と池、灯台、などに寄り、最終地点はツアー客以外誰もいないカブレ海岸。施設も何もなくあるのは崩れ落ちそうな漁師小屋。風がビュービュー吹き、まるで地の果てに来たような感じさえする。

最後のカブレ海岸地区には、6軒のポーザーダ(民宿)があるだけで村や一般人家はない。電気も水道も通ってなく(自家発電と井戸)、携帯電話もほとんど通じない。便利な電子機器や町の喧騒から完全に離れて、ボーッと誰もいない海を見ながら過ごすのもいいものである。すべてをリセットするのに最高の場所である。ヨーロッパからの観光客に人気があるらしい。

 

(7+4計11枚)

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