日々のSao Paulo 2016年5月
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7/7 散った火炎樹 つい先週まで、今よ盛りとばかりに咲き誇っていた火炎樹の花がほとんど散ってしまった。1年十咲いているように見える火炎樹だけに、赤オレンジ色の花が消えてしまうと、それこそ火が消えたように寂しい。今年は暑くなったり寒くなったり、さらに雨が降り続くかと思うと、ぴたっと降らなくなったりと気候不順で、アフリカ外来種の火炎樹にとっても、次から次へと花を咲かし続けるのはなかなか難しいのかもしれない |
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6/25 雨雨フレフレ チリの首都サンチャゴでスモッグがひどいようだが、サンパウロのセントロも最近晴天が続いている。雨が降らないせいか、スモッグと霧で朝焼けと夕焼けが赤く彩られることが多くなった。寒さと大気の汚さで、呼吸に支障をきたし病院に来る子供たちも30%増えているという。雨と曇り空ばかりの梅雨のような日が続くと晴れが欲しくなるが、晴れが続きすぎると雨が欲しくなる。人間のわがままと解っているが、雨雨フレフレ |
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6/24 放置された毛布 12年ぶりの寒さで、10度以下になる寒い夜が続き、サンパウロ市内で10人近くの路上生活者が亡くなった。それを受けて、市長は、路上に放置された毛布や布の回収を禁止した。さすが、「自転車道」といい「ゴミ袋」といい、短絡的にまったく計画性のないことをやりつづけてきている市長令である。セントロの町はいたるところに毛布がそのまま放置されている。果たしてこの毛布をまた使う人なんているのだろうか? |
6/25 セントロでミニスーパー急増 この頃、セントロにはミニスーパーが増えてきた。広さはちょうど日本の一般的なコンビニの2倍ほど。店内は商品がそろっているしきれいだ。フランス系大手スーパーのカフェフールや、格安スーパーのジアなどの出店が急増している。ちょうど、日本のコンビニのような感覚で、会社帰りなどに食料品などを求める人を見かける。当初、ガソリンポストとともに出店を伸ばしてきたAMPMなどのコンビニエンス・ストアは郊外が多く、強盗に狙われやすいせいかイマイチ不調なような感じがする。ミニスーパーは日本のコンビニようになれるか? |
6/7 増えるランショネッチ(軽食屋) 久しぶりにメルカードを散策していてランショネッチが増えていること気が付いた。果物や肉・魚など生鮮物を売るボックスはほとんど変わらずだが、こうしたお観光客目当ての店が増えるということは、それだけ観光客が増えているということだろう。場内警備員に聞くと、やはり観光客が増えているとのことであった。買い物客としては、ランショネッチや珍しい高価な果物などだけではなくバナナやオレンジなど安い果物も販売するようなお店が増えてほしいのだが。メルカードは今や新鮮な生鮮物の市民の台所というよりサンパウロの観光地になりつつあるのは少し残念だ |
6/7魚の頭 中国人が魚の頭や浮袋を好んで買うことから、メルカードのどの魚屋でも売られるようになった。魚の頭は1kg約200円。売り子に聞くと中国人だけでなく日系人やブラジル人も買って行くらしい。日本人は兜煮などにして、ブラジル人はスープに入れて食べるようだ。今までほとんど捨てられたり無料であげたりしていたものが売られるようになったとは・・・。中国人が増えたことで食べ物やモノの価値が少し変わり始めた。 |
6/3 車業界も減速 経済危機で車の販売数も急減し、各メーカーも在庫が増え生産台数を減らしている。ブラジルでは世界中の車メーカーが集まりしのぎを削っているだけに、今回の経済危機の影響は大きい。日本のメーカーもトヨタ、ニッサン、ホンダが工場を建て生産しているが、ここにきてブレーキ状態である。中国のメーカーには撤退した会社もあるらしいし、サンパウロのVWの工場ではレイオフが行われデモが起こった。TVの車のCMも減ったような感じがする。オリンピック後のさらなる経済の減速が心配である |
6/3中央郵便局の外壁修復やっと完了 メトロの駅やモノレールなどの建設計画が次々と中止や延期されているなか、サンパウロのセントロにある中央郵便局の外壁がやっと修復が終わった。工事防護の塀がすっかり取り外され、真新しくなった外壁は清々しく気持ちよい。かかった日数は知っているだけでも1年以上はかかっているが、終わっただけでも良かった。心無いピッシャドール(スプレーで落書きする人)に汚い落書きをされないことを祈りたい |
6/1 不条理 ほぼ毎週どこかで、現政権の反対デモが行われている。前与党、労働党傘下? のセンテーラ(土地なし農民)やシンジカットによるデモが行われ、政府が揺さぶられている。汚職贈賄容疑の労働党元大統領の思惑が見え隠れする。日本もそうだが、政治家は汚職贈賄で嫌疑をかけられても、ああだこうだと言い逃れをして、弁護士を使って逃げ切ってしまう。どう考えても不条理だ |
6/2 今年のイッペ・ローショの花 ふと気が付くとイッペー・ローショのピンクの花がポツポツと咲いていた。去年はこの時期、セントロのいろんな場所で今や盛りと咲き乱れていたが、今年は花が少ないような気がする。既に散ってしまったところもあり、がっかりしてしまった。セントロのイッペー・ローショの木を見て周ったがほとんどが同じ状態で、かならずしも花を見逃した訳ではなさそうである。来年期待をしたい。 |
5/27 フェスタ・デ・ジュニーナ 5月も末を迎えもうすぐ6月。衣装専門店の前を通ると、フェスタ・デ・ジュニーナ(6月祭)によく被る帽子が売られていた。右から、女の子用の麦わら帽子、カーボイハット、カンガセイロの帽子などがぶら下げられていた。男の子はヒゲを書いてジーンズにチェックのシャツそしてカーボイハットかカンガセイロの帽子、女の子は田舎風ワンピースに麦藁帽を被ってお遊戯をする。ずいぶん前に息子の写真を撮りに行ったきりである。誘拐などの犯罪を恐れて外部の人間が写真を撮たりするのは非常に厳しいのだ |
6/1 カウド・デ・モコト(牛足スープ) ブラジルで寒い時の人気一番料理はスープであるが、数あるスープの中でも人気を誇るのは、牛の足をことこと煮込んだカウド・デ・モコトである。市場の肉体労働者などにも人気があり、精力の素のように言われている。牛=精力が強い、と思われているせいであろうか? とろりとした熱々のスープにマンジョッカの粉とピメンタ(とうがらし)を振りかけて飲むのが一般的。インドネシア料理にはSOPA KAKIと呼ばれる塩とコショウで味付けした牛の足スープがある。 |
5/26 自転車集団 サンパウロ市内はアップダウンの多い地形のせいか自転車乗りは少なかったが、最近は自転車道が増え、自転車性能もよくなったせいか日曜祭日や休日にサイクリングを楽しむ人が増えてきた。自転車強盗が横行し、自動車運転マナーが悪いせいか(自転車乗りのマナーも決してよいとは言えない)、派手なヘルメットにサイクリング用のユニフォームを着て集団でサイクリングをする人たちをよく見かける。 |
5/26 虫の害 サソリ、クッピン(シロアリ)、蚊、ゴキブリ・・・・。この頃、都会でも虫による害が増えてきた。サソリは、3,4階のアパートにまで侵入し刺される人が急増しているし、蚊はジカビールスやデング熱を媒介し死人も出ている。サンパウロ市内ではクッピンに食い荒らされた街路樹が暴風により何百本も倒された。自然を無計画に破壊してきたツケが今出始めているのである。今後、さらに住処をうしなった虫たちがいろいろな害をもたらし、ますますいろんな被害が増えそうで怖い。(写真は路上の花壇に作られたアリの巣) |
5/23 巨大な エンギア メルカードの魚売り場を覗くと、巨大なエンギア(海で獲れるらしいから「あなご」??)が売られていた。1キロ約250円。聞くと、ブラジル人は焼いたりスープに入れて食べるらしい。しかし尋ねた売り子の兄ちゃん自信は食べたことはないという。おそらく中国人は田ウナギもよく食べるらしいから、エンギアもよく買って行くのだろう。値段も安いし、いつも挑戦してみようと思うのだが、その大きさと顔を見ていると気がそがれてしまう |
5/26 コルポス・キリスチ 5月26日はコルポス・キリスチ(聖体祭)で祭日。この日は、道に色つきのおが屑などで絵を描いてカーペット状に敷き詰める。サンパウロ州ではサンターナ・デ・パライーバという小さな町のカーペットが有名である。市内でもカテドラルに多くの人々が集まって、途中アンシェッタ教会を経てサンベト教会までの行進を行う。ブラジルは世界最多級のカトリック教信者いるだけに各地に多くのカトリック教会があり、カーペットを描いて聖体祭が祝われる |
5/18 野菜の季節 夏の間、オルガニック市のボックスは野菜が少なく台の上はスカスカであったが、先週あたりから、野菜が増え始め台の上を覆うようになってきた。雨も少しずつ降るようになり、いろいろな果物も出てきた。一般のフェイラでは、ブラジル各地で収穫された野菜や果物が、旬に関係なくほぼ1年中売られているが、オルガニック市は近郊農家の直販だから、サンパウロの旬の野菜や果物を売っている。最近やっとサンパウロの旬の野菜がわかるようになってきた。 |
5/23 庶民の味方、バナナ バナナはブラジル人が好きな果物で5指に入る果物で、フェイラ(市)でも、バナナだけのテントが幾つも出ている。何しろ、3本で約100円という値段、その上おいしい。庶民の強い味方なのだ。アマゾンに行くと、焼き用、蒸し用、生食用など様々なバナナがある。さらに路上ではバナナチップスがその場で揚げながら売られていたりして驚かされる。サンパウロでさえも3、4種類のバナナはよく見かける。バナナはブラジルではかかせない食べ物なのだ。最近アジアの方では、新パナマ病というバナナの病気が流行っているという記事を読んでちょっと心配になった。もしブラジルで流行ったらと思うとぞっとする |
5/18 日本なし 10数年前にサンタカタリーナ州で日本人が生産されはじめた日本ナシが、最近、毎年秋になるとメルカードやフェイラ(青空市)でも見かけるようになった。色が茶色でみかけはぱっとしないが、そのみずみずしさおいしさとシャキシャキ感がブラジル人にも受け入られたのだろう。まだ少々高いがブラジルでシャキシャキの日本ナシが食べられるのは嬉しい |
5/18 バスの席 サンパウロでバスに乗る人をずっと見てきた。今までは90%以上の人々が窓際に座っていた。ところが最近、通路側に座る人が少しずつ増えてきている。僕は、降りるときに隣の人に断るのが面倒で必ず通路側に座るようにしている。そしてリオの人に、窓際に座ると、強盗に襲われやすいから通路側が良いと教えられたこともある。通路側に座る人が増えたのはサンパウロもバスの中での強盗が増えてきたせいかもしれない。か?? |
5/16 激しいスコール スコールの暴風雨で、サンパウロ圏でたくさんの街路樹が倒れた。その下敷きになり駐車していて車が被害にあい、2人が死亡した。とにかくものすごい雨と風、その上雹が降り、道路は川の急流状態に。帰宅の車でラッシュが引き起こされた。ほとんど雨の降らない天気が1か月以上も続いていただけに今回の暴風雨はパウリスタ(サンパウロッ子)を驚かした。 |
5/18 残された倒木 しい雨と風で160本以上の街路樹が倒れたが、2日たった今日も、道路や広場には倒れたままの街路樹が多い。あまりに倒れた木が多すぎ市の回収作業がおいつかないものと思われる。テレビなどで、市の回収員が到着するまで、樹木を除くことが禁止されているために市民は何もできない。木がこれほどまでに倒れた原因激しい暴風雨もさることながらクッピン(シロアリ)で街路樹が弱っていたことによる被害も大きい |
5/12 壁のポスター 街を歩いていて、おもしろいポスターを見つけた。汚職増和事件で罷免された元下院議長のエドアルド・クーニャ氏の写真に「さよなら、泥棒」と書いたポスターである。数十枚ベタベタと壁に張られていた。僕が来た頃のブラジルは、皆、政治家のジョーク話していたものだが、最近はめったに聞かなくなった。それだけ、汚職の金額が膨大な額になったこと。便利な物が流入し人々の生活が豊かになる半面、金銭的に貧しい人が増えたことなどがあげられる。最近の庶民はすっかり政治離れになってしまった。エドアルド・クーニャと言っても顔も知らない人が多いのではないだろうか? |
![]() メルカードで売られているフェジョアーダ用塩漬け肉 5/13 フェジョアーダの流行 フェイジョアーダを食べると、お腹がいっぱいになり働く気にならなくなるので、一般的にフェジョアーダを食べる日は、週中日の水曜日と土曜日に昔から決まっている。とは言うものの、あくまで昔の慣習で、今は毎日食べられるレストランがあるし、好きな部位をセレクトして食べられるブッフェ形式のレストランもある。 |
![]() 左端下が冬柿 5/10 冬柿もりっぱな果物 日本の田舎で育った身としては、毎年秋になると嫌と言うほど食べていたせいか、柿というと田舎臭い、暗い印象があるが、色とりどりの熱帯フルーツの中にあると色も生えてなかなか立派な果物に見えるから不思議である。ブラジルでは冬柿は高級果物として取り扱われなかなか人気である。だいぶん前に、皇室にも献上されたと聞いた。一度食べてみたいがなかなか難しそうである |
5/11 ウーバー、サンパウロで認可サンパウロ市ではウーバーが許可され、市内各地でタクシー運転手たちによる反ウーバーのデモが続いている。ブラジルのタクシーは世界的にみても高いという説もあり、今後タクシー料金の大きな値上がりはなさそう。 ウーバーの車は黒が多いため、デモに通りかかった黒い車が間違って襲われる事件が起こっている。 |
5/9 声かけ屋「会社に不満があったら弁護士を!・・・・」メトロの入り口や人通りの多いところで、名刺をもって、ブツブツ言っているおじさんをよく見る。弁護士事務所に雇われた声かけ屋である。最近は失業者が多いのでおじさんたちも朝早くからよく出張っている。雇い主の多くは悪徳弁護士事務所らしい。ほとんど法律を何もしらない失業者に訴えることをけしかけて、金をむしりとるのだ。労働裁判はたいてい労働者が勝訴する場合が多いが、勝った金の多くは契約で、弁護士に入り、本人に入るのは少しらしい。 |
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5/7 抜かれた植物 リベルダーデ大通りのはじまりにある広場には腰ほどの高さの植物が広場の小道に沿って生い茂っていた。ところが、最近すべて抜かれ、まったくの平地にされ急に寂しくなった。以前は昼食時に付近の会社の人々がくつろいでいたが、まったく姿が消えてしまった。原因としては、路上生活者が増えたり、植物に隠れて強盗や暴行が頻発した可能性が強い。同じような理由から樹木を抜かれた広場は多い。治安が悪くなると、街自体が殺伐としていく。 |
5/7 リベルダーデの市 リベルダーデ広場では、通常毎日曜日、お土産やアクセサリーなどを売るテントが立つが、いつのころからか、恋人の日や母の日などの記念日前にはプレゼント用品を売るテントがたつようになった。目の肥えた日本人の目から見れば中途半端で雑な商品が多いが、見て周ると今のブラジルの状態が見えるようで興味深い。 |
5/6ティラピアとサンピーター この頃、サンパウロのメルカードで淡水養殖魚のティラピアとサンピーターが良く売られている。ブラジル人に人気もあるそうでよく買われるそうである。魚屋の友人に聞くと、この2匹の魚は同じティラピアでも亜種であると言っていた。しかし、ポ語のサイトで調べると販売促進のために、名前を変えただけでまったく同じ魚と書かれていた。確かに見た目の容姿はそっくりである。実際はどうなのだろうか |
5/7フランスだいこん オルガニック市で日系人のテントでカブをよく買う。聞くとポルトガル語でカブのことをナーボ・デ・フランセイス(直訳フランスダイコン)というらしい。 調べてみると、カブにはアジア系とヨーロッパ系カブがあるらしいので、名前からいくとフランスから伝えられたヨーロッパ系カブということか? クリもポルトガル語で言うとカスターニャ・デ・ポルトゲーザ(ポルトガルナッツ)と呼ぶらしい。名前そのものに伝えられた国名がつけられた果物や野菜があって面白い |
5/6 寒い時にはあったかいカフェ サンパウロもやっと寒くなり、冬らしくなってきた。寒さとともに、暖かいコーヒーやチョコラテ(ココア)を飲む人が増えてきた。レストランやバール(居酒屋兼軽食店)では、スープやおじやを出す店もでてきたし、毎年冬に行われる食べ放題のスープ祭りを始めた店もある。すっかり冬らしくなってきたのはいいが、寒くなりすぎなければいいが・・・ |
5/6 ブラジルの食用貝 大西洋には、貝類が少ないようで、ブラジル全国のたいていの食材が売られるサンパウロのメルカードでも日本のような豊富な貝類はみかけられない。よく見るのはアサリとムール貝とカキくらいである。日本の朝の食卓に並ぶシジミの味噌汁が懐かしい |
5/5 煩さ過ぎる反ウーバー また、議会でウーバーの審議。前回ほどではないが数千人のタクシー運転手が集まった。前回あまりの煩さに、周辺の住人達からクレームが集中したのか? 今回は前回に比べ花火や爆竹の打ち上げも少なく、騒音は幾分少なかったが、それでも可なりの煩さ。 集まった人をみていると、服装もきちんとし、教養もありそうな人が多い。センテット(屋根なし住民)のような粗野な感じはない。それでも、周辺の住人の迷惑を何も考えないこの煩さ。結局、ブラジル人は50歩100歩で皆同じなのだろう。ちなみにブラジルのタクシーは高すぎるという説もある
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5/6 ドヨヨンと昇る太陽 この2か月の間、降ってもパラパラ、曇っても雨が降らない天候が続き、スモッグが増えてきた。その上、急に寒くなったものだから霧が出る。大気が汚れ、色づきの良い朝焼け、夕暮れとなることが増えた。ドヨヨンと暮れる太陽は、山焼きなどしたパンタナール(世界最大の湿地帯)でよく見たものだが、ドヨヨンと昇る朝焼けを、サンパウロで初めてみた。そろそろしっかり雨に降ってもらって澄んだ大気に戻って欲しい。 |
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