「誰が19人を殺したのか」続く警察関与? の殺害事件

「Quem natou 19?(誰が19人を殺したのか」

「Quem natou 19?(誰が19人を殺したのか」

 この頃、警官が関与したとみられる殺人事件が続いている。

先月バルエリ(サンパウロの近郊都市)では、19人が殺害事件起きた。車で乗りこんだ10数人の覆面の男達が、コミュダージ(貧民街)ちかくのバールで酒を飲んでくつろいでいる人々19人を手当たり次第に射殺したのだ。殺された人の中には犯罪には全く無関係の一般市民も含まれていた。犯人グループは未だ不明で、犯人は警察官だと言われているが1か月がたつ今も逮捕されたのは1人の警察官のみである。その数日前に警官が殺され、その仕返しに19人が殺害されたと言われている。未だに1人しか逮捕されていないということは、やはり犯人は警察官で、捜査が遅々として進まない可能性が大きい??

 その後サンパウロで2人の強盗犯が警官に射殺された事件があった。警官は死体に拳銃を持たせ、撃って来たから反撃したというように見せたかったようだが殺害している様子や死体に拳銃を持たす様子が警備用の監視カメラでしっかり録画されており、犯人は警察官だと言う動かぬ証拠が残っていた。さらに、先週末は4人のピザ宅配人が車で乗り付けた男達に殺害された。この事件も警官が関与しているのでは、と言われている。

 何故これほど多くの警察官による殺害事件が起こるのだろう?

 調べてみると、最近どんどん凶悪化する犯罪者の中には、警察さえも恐れず、警察の家族や親族を脅す輩が出現し始め、警察官が家族や自分達の身を守るために、そうした犯罪者を殺害するという説があった。そうすることにより警察の恐ろしさを犯罪者に植え付けることもでき、まさに一石二鳥という訳である。

 こうした背景には、ブラジルでは未成年は犯罪をしても、即釈放、あるいは長くても数か月で釈放される法律がある。ブラジル人は執念深いから、釈放された未成年犯罪者の中には仕返しをしようとする者がでてくることは容易に想像がつく。警察にとって、警官は怖いモノ、触ってはならないモノ、と言う恐怖の観念を犯罪者に植え付けておくことは重要なことなのである。

 もちろん、警官がなんらかの犯罪に関わっていて、それを見られたり知られたりしたために殺害するという可能性も十分ありえる。

 どちらにしろ、日本の人から見ればまるで映画の世界の様な話であるが、ブラジルでは身近に十分ありえる話だ。

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