オリンピックこぼれ話2 何故こんな事件が?

オリンピック村でモロッコのボクサー代表選手とミビアのボクシング代表が、清掃員の女性に婦女暴行を働き現行犯で逮捕されるという事件が2件続いた。過去リンピック村でこんな事件が起きたという話は聞いたこともない。それも2件。果たして単なる偶然であろうか?

 くしくも犯行を行った両選手がアフリカの開発途上国のボクシング選手という共通点がある。開発途上国のボクシング選手といえば、貧しい生活から這い上がきて、ハングリー精神が強く、道徳意識が薄い、というイメージがつきまとう。しかし、これはあくまでも私的な単なる想像で、モロッコの選手は選手団の旗手を務めたほどの立派な? 選手だ。そこで、つい頭をよぎるのは、「レイプは黒人文化」とフェイスブックに投降した 南ア白人判事に非難が殺到したという、できごとである。この二人の行動から、実際はどうなのだろうと考えてしまう。アフリカに一度もいったことがないし、アフリカ人の友人もいないので僕にはその真偽はわからない。

 清掃員の女性があまりに魅力的で、つい本能のままの行動に走ってしまった、ということも考えられないわけではない。しかし、もし、ブラジルではなくアメリカやヨーロッパの国でもこの2人のアフリカ人は同じような行動をとっただろうか? ブラジルだったら何をしても許される、と妙な勘違いをしていたのではないだろうか? 確かにブラジルでは飲酒運転で人身事故を起こし、ひき逃げをしても、金を払えばそれで終わったような事件もあった。しかし、それはブラジルの事情にある程度精通したブラジル人の場合である。ブラジルのことを何も知らない外国人が事件をもみ消そうとしてもよっぽど機転の利く人間でない限り難しい。だいたい公の場に出た時点で、もう、いくらお金をつんでも不可能となる。

 この2人の男の中に、ブラジルにいけば女性と簡単に淫行できる、というような甘い考えがあったような気がする。10数年前国内景気が悪く、多くのアジル人々がヨーロッパやアメリカに出稼ぎ出た。TVでは出稼ぎで、海外の風俗で働く女性のドラマが大ヒットしたものである。国内の娼婦は海外で簡単に大金が稼げることから、多くの娼婦がヨーロッパなどの風俗産業で働いた。一般女性がマフィアに騙されてヨーロッパで風俗嬢とし働かされる事件が頻発しブラジル国内でも大きな問題となった。一時期ブラジル女性がヨーロッパの国々に入国することが難しくなったことがあった。この頃のヨーロッパの娼館やナイトクラブにはブラジル女性が多く、娼婦というとブラジル女性というイメージさえあったようだ。

知人のお金持ちの白人女性などは、ブエノスアイレスで買い物をしている最中に、紳士風の男に「いくら?」と聞かれ強いショックを受けたという話さえあった。実際、僕自身も帰国中に、日本の田舎で「ブラジル女性っていいんですってね」と聞かれて驚いたこともある。

 この頃、世界の男性の頭の中に、ブラジル女性はセックスが好き、貞操感が少ない、という話が大げさに強調され植え付けられたではないだろうか? 確かに、日本女性に比べると、ブラジル女性は開放的で貞操感念は緩いかもしれない? TVニュースを見ていると妻が不倫して殺害される事件が毎日のように流れているから。ある程度は当たっているのかもしれない。

 暴行を働いた2人の選手の頭の中に、ブラジルでは簡単にセックスができる、という誤った考えがあったのではないだろうか? たとえオリンピック選手と言えども、たいして有名でもない見も知らぬ選手に、その場で、お金で許す女性がいるとは考えづらい。お金で頬をはたくようなやり方は、プロの女性でない限り、普通の女性には通用しないだろう。もっとも魅力的な男ならつい許してしまった、ということもありえるが・・・。

この2人のやり口はあまりに下品だ。金とその権力を振り回そうとした行動は女性に恐怖しか与えなかったのだろう。もしかしたら、彼らのやり口は、アフリカなら通用したのかもしれないが、リオデジャネイロは少なくとも南米で5本の指には入る大都市で、世界でも有名な観光都市である。例え優勝戦線に残るような選手でなくても、あなたたちは国を背負ってきているのだよ、と言いたい。

 

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