あらゆる犯罪が激発・・・危険が身近に 

 殺人現場

 

夕方、セ広場に通ると、たくさんの人が集まっていた。TV局の車も数台きていて、てっきりデモで人々が集まっているものと思っていた。さらに進むとカテドラル(大聖堂)の前に黄色と黒のビニールテープが張られ、階段のところには警官が数人いた。デモとは様子が異なる。カテドラルの入り口ちかくには銀紙で包まれたものが数m離れたところに2つ置かれていた。一緒にいた友人が周囲の人々に聞いたところによると、つい数分前に銃撃戦があって2人の男が死んだらしい。銀紙の包みは死体だったのだ。

「教会の前で殺人が行われるなんて、ひどいですね~」友人があきれたように言った。 

 最近、身近に、危険がヒタヒタと近づいてきているような感じがする。ブラジルに来て20数年になるが、これほど危険を身の近くに感じたことはない。頭に手を組んだ男たちを警察官が尋問する姿は日常茶飯事に見るし、未成年のひったくりはアパートのすぐ傍で見かけるようになった。一般人の殴り合いの喧嘩やもめ事も多くなった。

 サンパウロのシンボル的大通りのパウリスタ大通りは、近代的な高層ビルが立ち並ぶオフィス街である。昼間は多くのビジネスマンが闊歩し、歩いていても一見危険など全く感じないが、市内で最も携帯が盗まれる危険な場所である。サンパウロ市内で1時間平均26台の携帯が盗まれているらしいから、パウリスタ大通りはそれ以上、2分に1台盗まれている計算ととなる。パウリスタ通りだけでなく、一般道路のバス乗り場やメトロや列車の中でも、拳銃強盗事件が頻発しているから怖い。とにかく、もう他人事ではないし、外にいるときは油断ができない。

 ブラジル人は子供や老人など弱い人々を助けるという良い習慣がある。バスやメトロで老人や妊婦が居れば、席を譲るのは普通のことである。それが最近は、老人を専門に狙う強盗犯がでてきた。

 さらに、金になるものは何でも盗む。コーヒーなどの農産物から牛、農薬、駐車中のタイヤ、電線などなど、もう、手あたり次第である。詐欺も横行している。電話詐欺にメール詐欺、クレジットカードのコピー、なんでもござれである。最近は、家の外だけでなく、家の内も安心していることができなくなった。

「知らない人間が声をかけてきたら泥棒と思え!」ちょっと大げさに言うとそんな感じである。 

 

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