混乱に向かうブラジル

 

 ドルの上昇が止まらない。昨日の闇ドルで1ドル、3.2レアルを越えていた。先週から今週にかけて3.8を越えていた時もあったという情報もある。政府が慌てて抑えたらしい。

あまりにドルが上がりすぎると、製品や農業生産物、鉱物などがどんどん輸出され、国内は品不足になりインフレとなる可能せいがある。

 一般の生活を送っている人間には、まず、ドルの上昇なんて関係ないからドルの上昇について知っているのは、企業主や外国人くらいである。僕の見ているTV7チャンネルなんて、ドルがあがっているなんて情報は、僕の見ている時間にはほとんど流れていない。テレビにでも流れなければ僕のように新聞を読まない人間には知るのが難しい。おそらく、これだけドルがあがっているにもかかわらず、テレビなどで大大的にスポットが当たらないのは、政府が抑えているからであろう。

今のブラジルには情報操作なんて日常的に行われている。たとえば、今週の日曜日に行われたデモにしても警察の発表は100万人が集まっていたと発表され、日本の大新聞などもこの数字を書いていたが、大通りとはいえ100万人の人が入れるとはとても思えない。実際に僕は行っていたが、僕の行った時間にはそんなに人がいるとは絶対思えなかった。一方「フォーリャ・デ・サンパウロ」というサンパウロ大手の新聞では20万人と報道されていた。20万人ならまだ納得がいく。

 デモの翌日、ジウマ大統領はデモを謙虚に受け止める、との発表を出した。全国200万人のデモという発表があったが、恐らく実際はその5分の1程度だろう。それでも凄い数である。不支持率は新聞、サイト報道では32%らしいがこれも実際の数字は? である。

おそらくジウマ大統領自身も、もう、大統領を辞めたいように思っている気がする。各地のイベントに参加する度にブーイングされ、彼女の演説がTVで流されている間も鍋やフライパンが全国の都市で打ち鳴らされると言った状態である。もう大統領の威信も誇りもあったものではない。テレビに出てくる彼女は、すっかり痩せてしまい、化粧でなんとか隠しているが目の下にはクマができていた。彼女は癌であったようなうる覚えの記憶がある。こんなストレスいっぱいの状態ではまた再発するのではないだろうか?

僕の友人などは「ブラジルの政治家はふてぶてしいから、ジウマもこのまま居座るよ」と言っていた。しかし、ジウマ大統領は実際、繊細で誇り高い人間なような気がする。W杯でも、自国の閉会式にかかわらず、ブーイングを恐れてほとんど表に出なかった。僕自身は、ジウマ大統領は、自分の欲しか考えない政治家の中では、ましな政治家だと思っている。

もしPT党とのかかわりや、国のために少しでも悪徳政治家をただそうという気がなければ、さっさと辞めたいと思っているのではないだろうか。

 政治不安に、ボロボロの経済、オリンピックもこのままいけば、できないかもしれない。ブラジルいったいどうなってしまうのだろう

 

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