治安の悪化

セ広場で、偽造証明書はほぼなんでも買える。

セ広場で、偽造証明書はほぼなんでも買える。©akinori kajisako

 3日ぶりにセ広場を歩くと、巡回する警官が多くなっていて不思議に思っていた。その夜のTVニュースを見ていて納得がいった。セ広場やサン・ジョン大通りで、最近、5,6人のグループによるスリや強盗が頻発しているというのだ。後ろと前で犠牲者を挟み込み、後ろから押したり、突き飛ばしたりして気を引いている間に前の人間がカバンを奪い去っていく瞬間をとらえた映像が流れた。おそらく、このニュースに反応した警察が、巡回を増やしたのであろう。

 このニュースを見て驚いた。というのも、雨が降らなければ、ほぼ毎日セ広場やサンジョアン大通りを一眼レフカメラで撮影しながら歩いているからだ。スリ・強盗グループに狙われたら、強奪されてしまう可能性は非常に高いから怖い。例え盗んだ奴を捕まえても、すぐに他の仲間に盗んだものを渡すから、取り返すことは困難なのだ。ニュースでは、警官が盗んだ奴を捕まえたものの、盗んだものを持っていなかったために即釈放された。特にサン・ジョンの強盗グループはズル賢く、老人や身体障碍者を狙い、その上、警察に目を付けられないように河岸をしばしば変えているらしい。 

盗品を売り買いする群衆。すぐ脇を歩行者が歩いている

盗品を売り買いする群衆。すぐ脇を歩行者が歩いている 。©akinori kajisako

セ広場やサン・ジョン大通りの脇道では、盗品を売る集まりがよく見かけられる。その群衆の中に紛れ込んでみると、皆、手に手に携帯やシューズ、電気製品を持っている。警察がいるすぐそばで売りさばいているのだから腹立たしい。警察としても盗品と解っていてもなんの証拠もないので何もできないようだ。

この頃、街を歩くと、ナップサックを前に抱くようにして歩く人や、ショルダーバックをたすき掛けにし、さらに脇に挟んで歩く人が増えた。すりや強盗が頻発しているのだ。この頃治安の悪化が身近にせまってきたことをひしひしと感じる。拳銃での暴力的な強盗とは異なり、こうしたスリ・強盗グループは、お金に困った普通のおじさんやおばさんがやっているような感じがする。

 人が集まるデモやイベントにも必ずスリ集団がいるようになったし、何より女性の犯罪者が増えた。理由もなしに近づいてくる知らない人間は、女性でも泥棒と考えた方がよい。もう、どんな愛らしい美人と言えども,イケメン紳士だろうと金目当てと思ってほぼ間違いがない。

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