風前の灯ジウマ大統領

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ブラジルの経済落ち込みがひどい。先週、1ドル3レアルを越えてしまった。僕が知る限りではこんなにドルが上がったことはない。ドルの上昇、さらに水不足も重なり、あらゆるモノがドンドン値上がりを始めている。90年代に逆戻りしていると、と書いているニュースサイトもあるほどだ。

 国民の怒りは当然大統領に向けられる。先週末の、ジウマ大統領TV演説中に、電気の点滅、鍋の打ち鳴らし、車の警笛を鳴らすなどのブーイング、「辞めろ! ジウマ」と怒号が、大都市の中流階級住宅街を中心に、あちこちで上がったらしい。ちょうどその頃、僕は寝ていたのか? 僕の家の周辺では誰もブーイングをしなかったのか? 気が付かなかった。サンパウロでは15日にはジウマ大統領の弾劾要求デモが大々的に行われるようだし、現政権は風前の灯だ。現在の政治家の中では、ジウマ大統領自身は汚職贈賄もしないマシな政治家だと僕は思っている。問題はルーラ元大統領をはじめジウマ大統領の属するPT党だ。腐りきっている。ペトロブラス(石油公社)で汚職贈賄が発覚し、それを知りながら隠していたということでジウマ大統領も叩かれ、PT党の議員も関与していることがバレ、現政権の信用は地に落ちてしまった。TVでのジウマ大統領の顔をみていると、ふっくらしていた顔が、最近痩せてきた。かなり心労が溜まっているのだろう。

 ジウマ大統領が辞任したとして、次に誰がくるのだろう。大統領の決選投票で敗れたPSDB党のアエーシオ氏などがなったらもっとひどいことになると思うのだが。W杯前、ブラジル経済の躍進は世界中から注目され、日本からも企業がどんどん進出したが最近はそんな話もきかない。W杯後あたりから経済が停滞しはじめ、新車は売れず在庫の山らしい。おうての自動車工場では次々とレイオフを行れている状態である。まだ、リオ・オリンピックが控えているというのに、無事開催できるのであろうか?

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